僕と思考とときどきウンコ

大矢根 翼

会社員時代のブログ趣味が高じてライターになり、ライターの仕事をしていたら開発が楽しくなり、気付けばギルギルタウンでいろいろやっている。
いまだに「Twitter」「RT」「ふぁぼ」と言い募る守旧派。
趣味はクルマとサバゲーとPCゲーム。

こんにちは。ハレー彗星のような軌道で生きている大矢根です。

昔から良い場面でも悪い場面でも同僚に「どういう思考回路してんの?」と聞かれるので、今回は僕から見た世界の話をしようと思います。

ちなみに悪い意味で「どういう思考回路してんの?」と聞かれる場面は、思い出すだけで胃がオカリナみたいになるほど悪い場面です。

おもろさ至上主義

前提として、僕はシゴデキ型の人間ではありません。
「好きなことをやっていたらお金を出してくれる人と出会えた」を繰り返して、気付けば現在地に収まっているだけです。
したがって、この記事をビジネスライフの参考にするとサラ金の効率的な使い方に詳しい人になれること間違いなしです。

それでは本題の考え方に入っていきましょう。

基本的に僕は課題とか提案が目の前に現れたとき、それがおもろいかどうかで自分の行動を決めています。

だっておもんないことして過ごせるほど人生長くないし。
そして、過程かゴールのどっちかが面白そうなら基本的に乗ります。
これがヤバい。わかっちゃいるけどやめられない。

大企業を辞めて貴重な20代の5年をふらふらとフリーランスしたり、実績ゼロのスタートアップにフルコミットしてみたり。
こういう無軌道な生き方は目の前に「おもろ」が転がってくるたび無計画に飛びついた結果です。

乗って事故ることは日常茶飯事なので、おもろさ至上主義は全く結果を保証しません。
それでも実利で動けないのは、もう性分としか言いようがないです。

「お前会社員に向いてないよ」という声が聞こえそうです。

ご明察。だからフリーランスやってキャッシングリボが上限叩いたりしたんです(マジで死ぬかと思った)。

“次元”でだるま落とし

個別の業務で僕が意識していることは、目の前にある課題の次元を落とすことです。
ブレイクダウンを繰り返せば目の前に打ち込む文字列をCPUが処理する0/1の一次元情報に落とし込めます。

たとえば会社が「10年後に1兆円企業になる」という課題を掲げたとします。
将来の目標は、会社という3次元的な存在が、4次元空間でどのような状態にあるかを示しています。

この課題を受けたら、エクセルとかの2次元的空間に1兆円へのロードマップを書きますよね。

エクセルが書けたら次は目の前にある案件を受ける?受けない?みたいな課題が見えてくるので、ロードマップと照合して受けるか否かという0/1の1次元処理をするだけです。

ほら、4次元的な目標が1次元まで落ちてきた。

僕の頭の中では、いつも次元を落として単純化したり現実化したりする「だるま落とし」をしています。

抽象化の「ウンコメソッド」

目の前に判断の難しい課題が落ちてきたとき、僕はなるべく物事を抽象化して考えるように心がけています。

たとえばソフトウェア開発の要件定義段階で、顧客の要求を抽象化すると、本当に求めている者はDXソリューション開発ではなく、AとBというSaaSの統合なんだなとわかったりします。

ここまではほとんどの方が無意識に仕事の中でやっているでしょう。

僕は自分の抽象化の確からしさをチェックするために「ウンコメソッド」と呼んでいる方法をとっています。
「ウンコメソッド」は、自分が抽象化した具象をウンコに置き換えても筋の通った話になっているかと考える方法です。

顧客が求めているソフトウェア開発の要件が
「キャッシュアウトを色とグラフで可視化したい」だとします。

僕は顧客の要件を
「ウンコの状態を視覚情報として表現すればいいんだな」みたいに解釈します。

うん、変なことは言ってないな。
ウンコの状態は健康のバロメーターだし、キャッシュアウトも健全経営のバロメーターのひとつ。
このまま話を進めて良さそうです。

抽象化した話を、ビジネスの話からは程遠いウンコの話で具体化すると自分の理解がおかしくないか確認できます。

なお、口が滑ると「経理システムを直腸に例えると…」とか言ってしまったりする不具合を抱えたシステムです。