“その線”は自分で引こう

大矢根 翼

新卒でカルソニックカンセイ株式会社(現:マレリ株式会社)に入社、法人営業を担当。2021年に退職後はフリーライターとしてEC業界からモータースポーツ、教育機関まで幅広い取材記事を約500本執筆。
執筆記事は多くが数年経過後も検索トップに残り続けている。
並行してSEOディレクション、求人媒体開発などにも従事した経験を活かし、株式会社ギルギルタウンに参画。
ウェブ施策を担当。データを活用したユーザーインサイトに基づくコンテンツ制作を得意とする。

こんにちは、不戦勝で30歳に進出した大矢根です。

世は激烈な競争社会。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

「人生の勝ち組」みたいな顔をしているやつらを「ぎゃふん」と言わせてこっちが「ふふん」ってなる記事を書きます。

「偉さ」がカントリーマアムのごとく減っていく

小学生の世界では足が速いやつが超偉くて、お兄ちゃんがグラセフを持ってるやつがその次くらいに偉くて、スマブラで「掴み技」を使えるやつが三番目くらいに偉かった気がします。

中学生か高校生くらいになるとこれが多様化してきて、「モンハンで”笛”を使いこなせる」とか「ギターで”おしゃかしゃま”のイントロを弾ける」とかの特殊技能が日の目を見るようになってきましたよね。今はどうか知らんけど。

月日が流れると、僕たちを計るものさしの数は少なくなっていきます。
有名大学にストレートで入学したとか、年収がいくらだとか、家を建てたとか。

ものさしが減ると、僕たちのエネルギーは残された尺度を伸ばすために投入されるように仕向けられ、僕たち自身は競争に次ぐ競争へと駆り立てられていきます。
尺度が減れば勝者も減るんだから、競争が激化するのは当たり前ですよね。

そんな日々の中で皆さんはどうでしょう。

プロジェクトの受注を勝ち取るために競合の情報を拾い集めたり、出世頭と目される同僚のスキャンダルを探したりしているでしょうか?

僕はどうにもそういうのが苦手で、大企業に勤めていた時にはミーティングで「昨日初めて『秒速五センチメートル』を観たんですよ。今週はもう本当に”無理”です。有給全ツッパしていいですか」とか言ってました。
結果的に出世レース的なものからは盛大に脱落(それを脱落と呼ぶべきかは置いておいて)し、インターネットに文章を書き散らす生活を続けて5年が経ちました。

着地点

ここから自分語りのターンです。

会社を辞めてフリーランスを5年も続けていたら、ちょっと寂しくなってきたので「そろそろ就職したいな」と思いました。
それで何社かのHPに「いーれーて」的なメールを何件か投げたらある会社の面接に呼んでいただけたのですが、そこで僕は役員に変なことを言ったらしく、速攻お祈りメールが飛んできました。
帰りの電車の中で「早っ」と声が出ました。

しょうがないので帰宅し、別の面接日を調整するメールを打っていたら学生時代の友人から電話がかかってきました。

「仕事の相談なんだけど、ちょっと俺たちのオフィスに来てくれない?」

就活にも失敗してちょうど暇になったところだったのでオフィスに行ったらなんやかんやと話が進んで、今ギルギルタウンで働いています。

電話をかけてきた友人は弊社の創業メンバーである佐藤亮太。
彼は学生時代から要領が良く、大学のゼミではゼミ長としてアクの強いメンバーをよくまとめていました。

ちなみに僕は友人をして「クセが強い」とか言うのはクソおもんないと思っているのですが、ドイツ国防軍が好きすぎてLINE登録名を「Erwin Eugen Rommel」にしているやつが普通に馴染んでいたので客観的にもアクは強めだったと思います。

で、佐藤は大学時代には華々しいインターンを何社も経験して、卒業すると同時に総合商社へ就職。
新卒の就職先でキャリアを積んでからリクルート本社に転職し、エリサラ街道を突っ走っているように見えていました。

同時期の僕は「インターンって最近よく聞くけどアウトターンはないの?」とか言っており、大学卒業間近に「就活 コツ」とかググってました。

大学卒業後の僕は学生時代に買ったPUBGをコツコツとプレイし続け、先日プレイ時間が2000時間を超えました。

天地の差、とまでは言わずとも鷹とフナムシくらい違う人生を歩んできて、30歳を迎えた今同僚とかウケません?

僕目線のキャリアは初代マリオの1-2で土管ワープしたみたいな気分なんですけど、彼目線ではOnly Up(壺に入ったオッサンが上るゲーム)が一気に落ちたみたいに見えませんかね。モチベーション大丈夫かな。

“その線”を今引いておこう

この辺でタイトルを回収します。

人生の勝ち負けとか優劣みたいな価値観を誰かが作った物差しに委ねると、作った人に有利な基準で自分を推しはからなければいけなくなります。

僕は良くも悪くもエリサラ街道から外れたから、大声で、いくらでも言える。

「その価値観で戦っても誰ひとりケツ持ちしてくれねえぞ!」

「出世を目指せ」と急かされて、心を壊して脱落しても、社会は残念賞なんてくれません。
それどころか「負け組」のレッテルを貼られておしまい。

だったら自分が「ここまで行けたら自分を褒めてやろう」と決めた線まで走った方が楽しいですよ。

加えて自分で決めたルールは自分が圧倒的に有利。

そして、その線を引く時期は早ければ早いほど良い。
だって人生が進むほどに選択肢も可能性も減っていくのだから。

今なら引けるそのゴールライン、明日には引けなくなっているかもしれませんよ?